coffee break~エピソード編

ちょっとさかのぼって、市総体後(県総体前)の高校生との練習試合・・・・・・・・


大分南高校の選手たちに対戦をしていただきました。




朝から熱い日、


試合が始まると、当然南校選手たちには歯が立たない・・・・


何とかしようと、DF陣がオーバーラップ試みるが不発、


ただいけないのが上がったままで戻ってこない・・・・


結果失点の繰り返し。




監督の怒りはピークに達し



「OOOO!!,お前もう試合に出らんでいい!帰れ!!そんな無責任プレーする奴は使わん!!!帰れ!!」


さらにDFの中心選手にも
「OOO!!!お前も帰れ!!なんかそんプレーは!!そんなんじゃ試合に使えん!帰れ~~!!」



まあ、帰るわけはなく(ここは南高校・・・)



しばし沈黙の後、





「帰らんのかい、なら俺が帰るわい!やっちょれんワイ!!教えたことを全く守らんのやったら、試合する意味ないわい!! 俺が帰るけんの・・・・」
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選手たちはどうしていいか分からず硬直。007.gif


母親達も結構、硬直。。。。008.gif




私しゃ、「先生、だったら一緒に乗せてもらえますか?」と、二人のDFが言ったどうなるんだろう~~なんて一人妄想・・・(失礼)040.gif




すると、キャプテンHがすばやく監督のもとへ歩み寄り、二言三言


そして、帰れと言われた二人の選手を呼び寄せ


「OOO,OOOこっちにこい!!先生のとこに来い!!!」 と。



キャプテンHは二人の選手に向かって

「OOO!,OOOO!お前らが何をやりたいかってことは俺は分かってる。
お前らが意図したサッカーを俺はよくわかる。
けど、サッカーはチームプレーなんや。
チームプレーってのは先生の指示をまず皆で守ることから始まるんや。
お前らが考えてやろうとしたサッカーは分かるけど、まず先生が指示するチームプレーを行ってから考えろ。
それができないのに、自分の意見を先行させるとチームプレーができなくなるんや。わかるやろ!!」





彼ら二人は納得??かどうか分かりませんが、



なんだか絶妙なフォローに包まれ、辺りは安堵と妙な爽快感が漂いはじめました。



なおかつ、先生もキャプテンHの言葉にクールダウンして、その場は平和モードへ・・・・



経験豊富な監督さんの仕掛け(気合入れ)に、成長したキャプテンが見事に応えた場面でした。



当然、その後の試合は負けはしたものの、見違えるような展開となりました











1年間強くたくましいキャプテンH君でした。


この自由人の多いメンバーを引っ張り続けるには強いキャプテンでなければ無理だったでしょう。
しかし口だけの強さでは統制できないのは明らかで、この1年キャプテンHは誰よりも自分に厳しくしてたように見えました。
自分に一番厳しくし、その分周りにも厳しくできる。ただそれだけでは、どこまで全員がついてくるのか・・・・
彼を見守る大人の一人として、ずっと観察、見守ってきました。
大人がアドバイスするのは簡単。しかし、仲間の人間関係の中で自分自身でどこまで学び取り、チームと共に成長するか見続けました。
(日々、テニスコートの裏の市道から練習を見ながら・・・笑)
練習中、厳しくチームを引っ張っていた彼が、この日仲間をかばいながら、激励する姿に感動しました。

県体最終日は、思うようにプレーできてない選手に決して責めることなく、「大丈夫!!お前ならできるぞ!!」
と、一所懸命ポジティブな声掛けを繰り返してました。

我が子ではないが、長い間成長を見続けたかわいい選手。

彼の成長に嬉しくてたまりませんでした。同時にチームの成熟も感じ始めました。

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それにして、当日たまたま応援に来ていた二人のDFのお母様方はさぞかしドキドキしたことでしょう。037.gif
by moriken1103 | 2013-08-11 08:04 | 西中
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