イカで妄想ごっこ

イカってぇのは透き通った、美しい魚で、新鮮だと甘くて柔らかくて、刺身によし、焼いてもいける。


焼酎をくいとやりながら、ヒョイとひと箸つまむと、コリッとした歯触りのあと、舌をのり越えて口の中へまろみと甘さが沁みてくる。


活造りのイカ、そのうごめく身体は見れば見るほど透き通ってて、指だか足だか知りませんが、柔らかくて、なんとも艶めかしくて、いやんなっちゃう。
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しかし、活きがよすぎるとその吸盤は健在で口腔内で・・・



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今、目の前にいるイカ嬢のその透き通った指が

「もうひとついかが?」って指招き。



「そうかい、ありがとな。まあ、おめえも一杯やりな。」



「そうかい、あんたって優しいね。」



「いや、そんなでもねえさ。ほれほれ、もう一杯。」



「もう、そんなに酔わせてどうすんの?」なんて、イカ嬢は身体まで赤らめて、



「決まってるじゃねえか。おめぇの墨にまみれてぇんだよ。」



「まあ、いいのかい。こんな私に本気で惚れちまって・・・・けど、わたしぁ一晩だけの幸せで十分さ。  は・や・く・・・」



「そうかい。じゃあ・・・」


醤油をぶちまけて、ムガってうごめく指に食いつくと、




「痛たたたた!!」


上顎に生きた吸盤がビッチリくっついて苦しい




「ひとの指かじるんじゃねえよ、この変態!!」




「変態っちゃなんだ。このゲソやろうが。早くその上顎から吸盤を離しやがれ!」




「言わせておけばいいきになって、おめぇみたいなメタボがコレステロールの多いイカなんて食うんじゃないよ!!食べたいんだったら、やせてからきなさいって!!」




「なんだいそれ、ちくしょう・・・・・(指を口の中に突っこみ、ひっついた吸盤を剥がして)大将!!!あとは全部焼いちまってください。それから、マヨネーズと七味もね・・・」




数分後目の前にゲソ焼き、

「どや、もう引っ付けねぇだろう!え!!」






と、目の前で茶漬けを食べ終わった息子と鍋をつつき終わった妻が

「いいかげん、もう、帰るよ!!」





席を立ちながら、食べ残した数切れのゲソ焼きに、「・・・・・  」


「父さんもう!!帰るよ!!」



「あ、はい・・」




 (博多の居酒屋にて、)
by moriken1103 | 2012-09-18 10:15 | 独り言 | Trackback | Comments(0)
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