英国の暴動

日本でも英国の暴動のニュースは頻繁に流れていたようですね。

今回たまたま暴動の最中に渡英していましたので、目にした報道や現地の知人の話をもとに・・・・



日本からは巻き込まれてないか?だいじょうぶ?なんてメッセージいただきましたが、
実際私たちは暴動を目にすることも感じることもなく過ごしておりました。

暴動が起こる地域と我々が行動する場所は明らかに異なってました。


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南部の温暖で静かな町Eastbourne. 
リタイヤしたお金持ちのお年寄りがのんびり過ごすことより『Got's Waiting Room神様の待合室』なんて言われる平和な町
それでも年に一度の航空ショーにはたくさんの観光客が集まってました



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南部のリゾート地ブライトン



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ロンドンでは大道芸人たちで活気のあるコヴォントガーデン地区のアパートメントに滞在





今回の暴動の中心は、総じてまともな教育を受けておらず、自分の意見すら口に出来ない若者達だったようです。


英国人の知人曰く、一言で彼らの心情を代弁すると
どうせ社会のいたるところで道徳は破綻してるんだ、自分だって取れるものは取ってやろうじゃないか。」
ってとこらしいです。


この『暴動』ですが、テロとは違い参加者が明らかな思想や目的を持っているわけではなさそうです。


総じて「勢い」「高揚感」って言葉があてはまるのかもしれません。


根底には、よくはわからないけど「勢い」で暴動に若者を参加させ「高揚感」を味わえさせてしまった、英国社会そのものに問題があるようです。

現地の新聞の見出しには、『Sick Society病的な社会』 『broken Society壊れた社会』などと書かれてました。


イギリスには「下層流」が増加しているという問題が以前から認識されてます。

経済が悪く仕事が無いというだけでなく、一度も働いた経験がない若者が大勢いるのです。

たいていの場合、彼らの周りにいる人々も働いてない。

彼らの多くは、崩壊した家庭環境にあり、ほとんど、あるいは全くしつけを受けずに育つことが多いそうです。


無職で将来に希望も無く、まともな教育も受けず、家庭は崩壊している若者の存在は英国の抱える問題のひとつなのかもしれません。



マイノリティーでごった返し、若者が路上にたむろするような一部の地域が抱えている問題が今回の暴動の核心だったのでしょう。



きっかけはなんでもよかった、「勢い」で参加した暴動は、彼らに充分「高揚感」を与えたわけです。



ただ、英国において過去の暴動はなんらかの変革を生み出しております。
1990年の人頭税反対デモ後には、人頭税が廃止されました。
1981年のブリクストン暴動後には、マイノリティーに対する警察の態度を変えました。


今回の暴動では、どうなるのでしょうか?


一方で、英国には充実した福祉など見習う点はたくさんあります。

美しく素晴らしい文化、良心にあふれてます。

実際にお会いした若者達はきちっと教育・しつけを受けすばらしい子達でした。



今回暴動がおこったトテナムやイーリング、ハックニー、エルサムなどで見かける一部の若者のギャップは大きなものがあります。



フリーターの増え続ける日本、とりわけ公立学校で教育が破綻しかけていると言われて久しい大都会の行く末にもある意味似た、多少の心配を抱かずにいられません。

大分という地方はまだまだ安心なんでしょうが・・・・、


遠い将来が少し心配です。

政治家・教育者には英国を通して、日本全体を見守ってほしいものだと感じました。
by moriken1103 | 2011-08-25 21:21 | 独り言 | Trackback | Comments(0)
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