大英博物館

大英博物館

ひたすら楽しくのんびりの日々でしたが、たまには勉強をと大英博物館へ
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世界3大博物館のひとつ、この大英博物館はもとは個人のコレクションだったそうです。
医師ハンス・スローンの収集品が国に寄贈されたのが始まりなのだと。
現在の展示品は膨大な数に及び、1日では見切れないほどです。

そして、なんといっても入場料無料。

そして、写真撮影自由というのがビックリ!ですね。




まずはエジプト・コレクションから

1.ロゼッタ・ストーン The Rosetta Stone BC196年
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1799年にエジプト遠征中だったナポレオン軍が発見した石碑。

有名ですよね。

3種類の文字が刻まれ、上からヒエログラフ(神聖文字)、デモティック(民用文字)、ギリシャ文字で同一内容が記されてます。

フランスのエジプト学者シャンポリオンが解読に成功したことで、エジプト文明の歴史が次々と明らかにされていったのです。

この解読もなかなか上手くいかなかったのですが、石碑内に楕円で囲まれた文字がみられ、この部分がファラオの名前であると気付いたことが解読のきっかけになったそうな!

そして、こちらはロゼッタストーンの裏側(教科書には載りませんので・・・)
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2.ラムセス2世の胸像 Bust of Ramesses the Great   BC1270年頃
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エジプト新王国時代第19王朝ファラオ、ラムセス2世の胸像。
ナポレオンはこの像をどうしても持ち帰りたかったのですが、7.25tもある重さに断念。
右胸の穴はその時の努力の跡と言われてます。
その後1816年にイギリスへと運ばれましたが、その際も大変だったと。




次に、ギリシャ&ローマ・コレクション

3.パルテノン神殿の破風彫刻 Figures from the Pediments of the Parthenon 年代:BC438~432年
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当時の有名建築家であり彫刻家でもあったフェイディアの監修により制作された彫刻群。
パルテノン神殿の東側の破風(屋根の一部)を飾っていたものです。
その精密な彫刻には目を見張るものがあり、当時の美術表現の成熟度を示すものです。


4.ヌルイデス・モニュメント The Nereid Monument  年代:BC390~380年
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リキュアの都クサントス(現在のトルコ南西部)で発見された神殿風の墓廟で、君主アルビナスの功績を称えるために造られたと考えられてます。
正面に飾られている薄い衣をなびかせている女性の像は海の神ネレウスの娘たち。

以前もこのブログ「オリンポスの神々」でも触れたギリシャ神話の世界に飛び込んだような荘厳な光景でした。





メソポタミア地方で発展した都市国家アッシリア(現在のイラク北部)に関するもの
5.人面有翼牡牛像  BC710~705年
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ラマッソスと呼ばれる像で、アッシリアでは守護神としてこの像が呪文に飾られてたそうです。
頭が人間、身体は翅のある牡牛になっており、前から見ると2本足、横から見ると4本足という計5本足の不思議な姿です。
大きさにはびっくり。


南アメリカ、イースター島の石碑でしられるモアイ
6.イースター島の人造彫刻  BC1400年頃
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当時の人々が先祖を祀るためにつくられたと考えられてるそうです。



他、数限りないので我々も断念。
のんびり旅行に根気を忘れ、早々にパブでビール!!

それにしても、これらはBC紀元前の品々。
つまり2000年以上前のコレクションということになります。
チャンスがあれば、紀元前の歴史に想像を巡らせながらゆっくりと数日かけて鑑賞したいものです。
by moriken1103 | 2011-08-20 23:54 | 英国
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