書物「インナーゲーム」のご紹介

上達への近道~インナーゲームの実践:その1 「タン、タン」

左右より出された浮いた球をシュートするのは難しいですね。ましてバウンドが絡むと・・、
新人戦の決勝前に練習してましたが、とくにバウンド上がり際(ショートバウンド)の球には、かすったり、空振りしたり、

長くなりますが、私が学生時代より愛読していましたW.ティモシー.ガルウェイの理論を参考に紹介します。


ボールが地面に跳ねる瞬間と蹴る瞬間に声を合わせるのです。
「タ~ン、タン」や「タ、タン」など!!

ただ、上手く蹴ること、いいシュートを打つことばかりに頭がいっぱいだと上達にすごく時間がかかります。
ましてやフォームを意識したり、浮かせちゃいけない、・・・OOしてはいけないと考えると全然です。

昔テニスで新入生に教えたり、アルバイトでテニスコーチしてた頃、
「弾んで~、打つ」と言わせてました。ボールが地面にあたる瞬間「弾んで」、そして打つ瞬間「打つ」とタイミングを合わせて声にだして。
フォームの指導は少しだけにして、
すると、みなさん信じられないようにすぐに打てるようになるのです。
絶大な効果でした。
最大のテーマはタイミングです。
そして、意外なことは「こうして打たなければいけない。こうしよう。こうしてはいけない。」という、頭の中の自分(セルフ1)により本来の身体の動きが縛られてしまっているのを、解き放ってくれるのです。
この、「弾んで打つ」は当時のトッププロも練習で実践していたもので、もちろん私も取り入れてました。


サッカーに戻すと、ショートバウンドのシュートでは明らかに早くタイミングがとれるようになります。
Mケンとサッカーするとき、「ト、トン」と言わせながらドロップキックの練習(インステップキックの練習目的)、やや浮いたボールの弾み際のトラップ練習で「ト、トン」、サイドから転がしたセンタリングをサイドキックで確実にシュートする時は「ダン」とキックとタイミング合わせるように言わせました。
言葉とタイミングが限りなく合うように集中することで、大振りはなくなる、余分な力みが消える、ボールの行き先や結果を気にしてのヘッドアップが無くなる・・・、等の効果を実感しました。
(最近はしてませんが)

上記効果ぜひ試してみる価値あると思うよ。


インナーゲームの実践 :その2 (セルフ2を伸ばす)

さて、その1で述べた「タン、タン」の理論についてです。
テニスの試合でサーブの前に選手がじっとボールを見つめるのを見たことありませんか?
ベンチあるいはレシーブに入る前にラケットのガットを見つめながら指で直しているのを見たことありませんか。  
ガットを直している分けではないのです。  かっこつけて?  違います。
あれは「タ~ン、タン」なのです。


この説明の前にティモシー・ガルウェイの理論からです。

選手の心の中にはセルフ1とセルフ2の二人の自分がいて常に格闘しています。

セルフ1というのは、心の中で自分に「ダメだ」「OOしてはいけない」「もっと、OOしなさい」と責めたり、励ましたり、命令している自分です。
セルフ2を信頼しておらず、結果より判決を下してセルフ2を非難します。
じつはセルフ1は何もすることはできず、本来能力・実行力を持つセルフ2の働きを妨害してしまうのです。

セルフ2とは無意識的あるいは潜在的な身体能力をすべて含んでいる自分です。
練習で培われた自分でもあるでしょう。練習で培われたセルフ2が最大限働けば選手は能力を100%発揮したことになります。

このセルフ1は常に言語によってセルフ2に命令を下します。
「OOしなさい。もっとOO。OOしちゃダメだ」と。
ところが、セルフ2はすごくナイーブな自分で引っ込み思案です。その上、セルフ1の言語での命令を理解できない。
すると、この命令は不本意な結果に終わりがちで、その結果にたいしてセルフ1はセルフ2をさらに厳しい非難、命令し、悪循環に陥るわけです。
上手く行かない!と。


サッカーでもゴルフでも、なんでも調子いいときはイケイケです。身体に任せて素直にいけばいいのです。
ところが、ひとたび自分自身のことを考え出すとダメです。明らかに上手く行かなくなります。
(セルフ2優位のイケイケ状態で戦術やマネージメントを考えることはいいのですよ。混同しないで)

褒められない例ですが、テニスの試合で(ゴルフでも)どうしても勝ちたい格上の相手に
「今日はいいですね。特にバックスイングのトップがピタッと止まって最高ですね。いや~いいわ、そのトップ!」
って伝えると、相手は自滅していきます。セルフ1が強いかたは絶対。
褒められて嬉しいのですが、意識がトップに行くことで、セルフ2が消えてしまうのです。
「褒め殺し」の理論です。 


ではセルフ1による妨害を阻止して、セルフ2を最大限に引き出すためにはどうするか?
ガルウェイは意識を「現在、この場で起こっている事態」に集中させることが重要と言ってます。
善し悪しの判断をせずに、「変化する知覚要素」に集中することが重要とも。
単純に集中力を高めるということです。セルフ1を消しさるのです。
このために、テニスプロが行っているのが、ボールのケバケバに集中する。ラケットのガットを直すです。
マネージメント・戦略を決めたら、ボールのケバケバやガットを見つめ意識を一旦そこに集めるのです。すると、セルフ1が黙り、力みが消え、最大限の力を発揮できるのです。
つまり「タ^ン、タン」と言葉とタイミングを合わせることに集中すればセルフ1を押さえ込めるのです。

また、セルフ2は言葉は理解できないが、感覚的なイメージには反応しやすいと言われてます。
自分が望むような場面・流れ・プレーの感覚イメージを描くことがセルフ2への指示として有効です。



インナーゲームの実践 :サッカーへ(集中力とイメージトレーニング)

では、サッカーにどう生かすか?
団体競技、チームプレーでは多少難しいところがあります。
しかし、個々の練習ではこの理論非常に可能性を秘めてます。
ボールのケバケバに集中するように、たとえば「タ~ン、タン」と言葉に集中するとタイミングの習得が早くできます。
「ooしちゃいけない」という見えない重圧でますますぎこちなくなるのが、スムーズにシンプルな動きとなります。

長々と理論を説明しましたが、「タ~ン、タン」の裏付けです。


ブログでネガティブな事は極力記載せず、よかった点を取り上げるようにしているのも、そのことに起因させているつもりです。いいイメージでセルフ2を刺激!

そして、戦術は頭で「ooしなきゃいけない」ではなく、練習でよいイメージとしてシュミレーションさせたものを身体に憶えさせます。
あとは、セルフ2がそのイメージを実現させてくれます。

これは練習と経験にもとづく大変なものでしょうが、日頃よりイメージトレーニングも大切だということです。
そのため、トッププロはイメージトレーニングも取り入れ、試合前は勝利する自分をイメージし、試合中場面によっては逆転する自分などもイメージできるように訓練をするとのことでした。
同時にネガティブなイメージはしない訓練も。

先日の決勝はチームとしてものすごく集中できていました。
その経験を繰り返すことで、いいイメージを植え付け、チームとしてさらに飛躍すると思います。

小学生にはちょっと難しかったでしょうが、
「タ~ン、タン」ぜひ実践してみて。
シュートで、トラップで! インステップキックできない子はドロップキックで!
そして、試合に臨むときはドリブルで抜き去る自分、パスをまわす自分、セーブする自分、勝利するチームのイメージを持つこと!


参考文献:1976年「インナーゲーム」ティモシー・ガルウェイ著 日刊スポーツ出版社

世界中のテニスプレーヤーが愛読する「インナーゲーム」おもしろいですよ。
ゴルフ編、仕事編、演奏編、スキー編もあります。
by moriken1103 | 2010-03-14 17:55 | 独り言 | Trackback | Comments(0)
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