父さんの成長痛

四日間だけの東京出張。
サッカーの試合が重なっていた事もあり、後ろ髪引かれながらの出張でした。
四日間は充実して過ごせましたが、それ以上に帰宅時の出来事が印象的でした。
長男の頃から時々成長日記を書きためていますが、サッカー話題も無いし、今日は本日の日記をご紹介。



月曜日の夕方出張から帰宅すると玄関にMケンのランドセルと上着が脱ぎ捨ててあった。
学校に鍵を持って行くのを忘れて、誰もいないので玄関に荷物を置いて裏隣の妹の家に押しかけたに違いない。

私はMケンの汚れたジャンバーと傷だらけのランドセルを持って、鍵を開けた。
東京で一人ホテルにいた私には、さっきまで着ていたジャンバーの温もりと、どう見ても優等生のものとは思えない傷だらけのランドセルがとても懐かしく感じた。

鍵を開けて静まりかえった自宅内に入り、居間に抜けると驚いたことにそこでMケンと鉢合わせ。
お互い腰をかがめて、まさに相撲の見合って体勢で制止していた。
Mケンは鍵がないので何とか家に入ろうと、トイレの小さな窓のわずかな隙間から進入したのであった。苦労してやっと部屋に入ったら、大人と鉢合わせでビックリ!
こちらも誰もいないと思ってたので、一瞬何のことだか分からず動揺してしまった。
Mケンは状況を理解し「なんだ帰ってきたのか!お帰り」と。

あれ、何かが違う。
ちょっと前の息子なら「お帰り、お、か、え、り↑・・・」と繰り返しながら、身体をぶつけて絡んだきていたのだ。
素っ気ないというわけではないが、ただ今までの無邪気さはどこに?って感じだ。
かと思うとソファーに座り身体をもたれかけてきたりはする。
しばらく、ソファーでテレビ見ながら煎餅食べてると、
「おれ、今日レイスケたちと遊ぶ約束してるから、ちょっと出てくるね。ほんとうにちょっとだけ。ゴメンね!じゃあ、行ってきます。ほんとにゴメン!」と。

おかしい、なぜこんなに気を遣って、遊びにいくのに「ゴメンね!」なんだ。

昔ウルトラセブンで宇宙人が人間にのりうつり、学校から帰ったら家族も団地の人間も皆違う人間になっていたって設定があった。
こっちは変わっていないのだから、なんか似た感覚だ。
もしかしたら、妻も?長男・二男も?と不安になってきた。

事態は1時間後、Mケンが帰ってきてから判明した。

「父さん帰ってきたばかりだけど、今からまた仕事に行って朝までなんだ。明日は中学校の仲間たちと飲みに行かなきゃならないし、またしばらく会えないな。」

「え~、うそ、いやだ~、・・・・」なんて予想される返事があるはずだった。
ところが、「そーか、そりゃ父さん大変だね。帰って来たばかりなのに、また仕事だなんて、まったくよくがんばるね。おれには無理だな・・・、」

当初は風邪で休んで久々学校に行く時の感覚に似た、4日間とはいえどもちょっと離れていた違和感がそうさせたのかと思った。
しかし、そこで気付いた。成長だ。
少しずつだが、離れて行き始めた。

考えてみれば日々成長している。当然1年前のMケンと今では明らかに違うことだらけだ。
日々一緒に入ると変化を実感しづらいが、思い返せば明らかだ。
そんなことは十分理解しているつもりだった。
ところが、末っ子の無邪気さの中に大人っぽい一面が垣間見られた瞬間、理解しているはずの私の中のなにかがひどく動揺した。

「宿題したのか?」
「したよ!」
「うそつけ!帰ってすぐ遊びに行って、今帰ってきたばかりでそんな暇ないじゃないか!!」 しゅんとなるはずだった。
「ばれたか~、はは・・、じつは学校で少しすませたから残りは少しなんだ。心配しなくても後でするよ。」

by moriken1103 | 2010-01-25 22:56 | 独り言 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://mindgoods.exblog.jp/tb/12724104
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 2月の予定 絶品 「とろろうどん」 >>