暖かくなり、今期はじめての本格的山岳渓流、日の影に行ってきました。
深い緑の中、大きな岩の間を冷たい水が流れています。 きれいすぎて、深く感じないんだけど、けっこう深い!! そっと水の中を歩きます。 3投目でヒット!カゲロウがちらほらしてたので、フライはクリップルダン。 綺麗。 テンポよくけっこう釣れます。ちょっと予想外! 20~25cm前後と十分満足サイズが続きます。チビもいっぱい。 こう調子いいと欲が出るもの。 深さもあり、底石もあり、魅力的な落ち込み。 カディスが飛び始めたので、大きめのCDCカディスへ変更。 ばっちり流れにフライをのせると、一発で! 重い、走る、走る!!・・・楽しい~!! 泣き尺ヤマメ。メジャー持ってなかったので、正確じゃないけど30cm弱ってとこ。 いや30cmあるかも? やさしくリリースねっ! 3時間ほどの釣りの後、川原でコーヒー飲んで、のんびり。 ふと見上げると丘の上に「英国館」。日の影の鉱山の記念館です。 そういえば、ここ日の影にはずいぶん通っているが、英国館はまだ訪ねたことがない。 広葉樹林の中「英国館」へ向かった。 入場料¥300払い、中に入ると建物は古いがきれいに管理されていました。 まず目に入ったのが、ハンスハンターの写真。 ハンスハンター。大正から昭和にかけて、アジアを中心として国際的鉱山経営にのり出し、大成功。 その事業の一つが、ここ日の影の鉱山でした。 また、明治から昭和にかけて、外国人の保養所として発展し、独自の西欧文化圏を開花させた日光中禅寺湖にもハンターの姿がありました。 ハンターは「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」を設立し、日本フライフィッシングの歴史の扉を日光中禅寺湖で開いたのです。 そこには、麒麟麦酒の創業に携わった長崎のトーマス・グラバーの姿もありました。 中にはハンターらが使用していたテーブルが今も健在でした。 真剣になって見ていると、おばちゃんがお茶をだしてくれて、ハンターのビデオ見せてくれました。 これがまた、感動。 いままで白黒の写真でしか見たことのなかった、大正~昭和初期の外国人たちとそこに暮らす日本人の姿があった。 英国人たちだけでなく、そこにいる日本人たちもジャケットにストローハット。鉱山の作業員たちもベレー帽らしき帽子をかぶっていた。タオルを頭に巻いて、ランニングなんて写ってませんでした。 ここ、日の影も異国文化の影響を受け、繁栄していたのだ。 最後にハンターの部屋に飾ってあった釣り竿とリール。 竿は古いものをレストアしたもののようだが、リールはフルーガーとハーディーの最近の物。やや幻滅。 ちなみに私の愛用リール「ハーディー・パーフェクト」は1930年生まれ。 「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」が生まれた直後です。ハンスは私と同じリールを使っていたに違いないと確信してます。 実際、中禅寺湖の古いホテルに飾ってあったリールはほとんどそうでした。 子供のころ、大分には外国人といえば宣教師の方以外ほとんど見ることもなかったけど、 大正~昭和。日本人と外国人たちとの関係は想像以上に深く、友情を築き、文化を造っていったんだな。 内容の濃い一日だった。
by moriken1103
| 2009-06-03 21:46
| フライフィッシング
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